2021-05-22
今年はたくさんの方がしいたけほだ木を購入されました。
本当にありがとうございます。
最近ちょくちょく管理の仕方についてお問い合わせがありますので
今回は写真をのせて説明させていただきます。
3月、4月くらいにお買い上げいただいて
今現在下の写真のようになっていますでしょうか?
ほだ木の断面に白く見えているのが菌糸です。
これを菌糸紋(きんしもん)といいます。
菌糸は原木の繊維に添って縦方向にどんどん伸びていきます。
そうするとこのように断面に菌糸紋が出てくるのです。
菌糸紋がたくさん出てきたらちょっと安心です。
ほだ木が乾いているとこれがあまりでません。
あまり雨にあたっていないとまだ出てない場合もありますが
もう梅雨に入りましたので
これからはしっかり雨に当てて頂いたら
このように菌糸紋が出てきます。
基本的に菌は暗くてじめっとした環境が好きです。
室内で雨に当てなくても床に接触していた部分は
下のように菌糸が出てきます。
梅雨の時期はしっかり雨に当てて菌糸に水分を与えてください。
これは夏から初秋にかけてずっと同じです。
ただこれから注意しないといけないのは雑菌の繁殖です。
下の写真のように緑色や白い色の菌が
ほだ木の皮表面に急に出てきたら要注意です。
湿度が高い状態が続いたり、逆にほだ木が乾燥しすぎると
しいたけの生育を邪魔する雑菌がついてしまいます。
これをそのままにしておくとしいたけ菌が死んでしまいますので
出来るだけ早めに水をかけてブラシでこするなどして洗い流して下さい。
また他の木に移ることもありますので注意してください。
またこんなキノコも出てきます。
これはゴム茸というキノコなんですが
シイタケ栽培をしているとよくこの時期に出てきます。
これは特に害にはならないので大丈夫です。
見た目は悪いですが自然と消えていきます。
気になる方は採って頂いてもいいです。
梅雨が明けて気温が高くなるとすごく乾きやすくなります。
できるだけ工夫していただいて
しいたけにとっていい環境を作って下さい。
ワタナベ